10 イタリアについて(4)

さて、今日は久しぶりにイタリアその4

イタリア人ってどんなイメージがありますか?
ラテン系なので「明るい」とか「気さく」と言う感じが有りませんか。それもそうなんですけど、彼らはとてもセンスがいいというか、芸術的にも独特のセンスがあって、これは現在世界中で好まれているものですよね。
例えば洋服や家具、車やバッグなどなどやっぱりオシャレな感じがします。

楽器でも同じ事が言えると思います。特にマンドリンについてお話いたしますと、20世紀前後と言うのは製作者が大勢いたんですが、(はっきりした数は分かりません)皆それぞれ個性があります。
勿論楽器ですから音が一番大事ですが、見栄えも大事なんですよね。そこで色んな装飾や細工を施した楽器を作っていたんです。特に表面板には凝った細工をした物が多いです。例えば花や鳥や蝶を貝細工で入れてみたり人物が描かれていたり、ヘッドにはライオンやヴィーナスの彫刻をしたものもあります。楽器全体のフォルムも大切で美しい曲線を生かした造りの物が多いですね。
そう、イタリア人って曲線の使い方がとても上手なんです。(ラテン系の人々全般に言えるかも)感覚的な物かもしれないんですが、情緒があると言うか、その曲線の美しさが生まれるまでのストーリーを感じる事ができて、作者の顔が見えてくる感じがするんですよね。この感覚を一言で言うとするならば「血」でしょうか。やはり持って生まれたものと言うのは有ると思います。(そう、私がコテコテなのも血なんです。あしからず)

あとは気質も多いに関係があるのですが、「遊び心」が豊富なんですねえ。だからセンスがいいと言われるのでしょう。遊び心って人を引きつける物を持っていると思います。私達やっている音楽にも共通する点がいっぱいありますね。多いに遊び心を持って楽しんじゃいましょう!ほな、さいならー!