30 最高の贅沢

表題につきましては特に大きな意味はありませんが、何が最高な贅沢なのかは人によってさまざまだと思います。
従って、ここでは私ことイグチが思うところの「贅沢」をつらつらと書いてみたいと思います。
(なお、特に音楽と関係があるわけではありませんので、あまり真に受けないようにしてくださいませ。)

さて、皆様に取りまして贅沢とはどのようなことでしょうか。毎日豪勢な料理を食べるとか、豪邸に住むとか、高級車に乗るとか、世界中を旅行するとか…まあ、いろいろあるかもしれません。
考えてみると「楽器」というのも贅沢品のうちに入ると思うのですね。普段身近にあるものなのであまり意識していませんでしたが、よくよく考えてみるとこれがないと死んでしまうというものではないのですから。

人間とは感情のある動物なので、精神的に満たされることはとても大事なことだと思います。先ほど書いた料理とか食事とか家というのが物的贅沢だとすれば、音楽は精神的、内面的な贅沢といえるでしょう。贅沢と言う言葉には、まるで浪費しているようなイメージがありますが、そうではなくて「豊かさを求める」っていうのが当てはまるかもしれません。音楽は人の気持ち、心を癒してくれるものなのですね。

最近、「寂かな時を過ごす」ということが、「豊かさ」に繋がっているように私には感じられます。音楽を聴きながら、というのも良いのですが、とにかく一人寂かに過ごしてみるのです。よく考えてみると私たちの生活の中で寝ている時間以外、音がしない時間ってあるでしょうか。テレビ、ラジオ、CD、パソコン、携帯その他電気製品など、音楽ではない何らかの音が出ており、静寂の時間なんてほとんどないのではないでしょうか。一度家のすべてのスイッチを切ってみると、(そんな長時間でなくて良いのですが)意外と静かになるものだなあって感じますよ。とても落ち着いてゆったりする気がします。
私だけかもしれませんが、少しそんな時間を持ってみると、例えば楽器を弾くときに音に対してより集中できるような気がするのです。そんなときに「うん、ええ音出てるやないか!」、そう思う瞬間は、私にとっては最高の贅沢をしているときだと思えるんですよね。

さあ、皆さんはどんな時間を過ごして贅沢をしたいですか?色々試してみると面白いですね。