7 マンドリンのお嬢様たち

私、マンドリンは皆美しい女性だと思っているんです。だからとっても好きになれるんですよね。
皆さんご存知かどうか分かりませんが、マンドリンのヘッドは女性そのものを表現している場合があるんですよ(ちょっときわどいかな)
という事は私は美しい女性にいつも囲まれているんです。(ウキウキ)
それでは今回はその中でも私の好きなオールドマンドリンの超お嬢様達を私なりにご紹介しましょう。

ヴィナちゃん・・・・ヴィナッチャ、18世紀初頭から200年以上続いた名工。ジュゼッペ、パスクアーレ、ガエタノなどが作った楽器が現在でも良く出まわっている。ナポリ型マンドリンの代表。音は時代によってちがうが、現在のマンドリンの模範となっている。

ルイちゃん・・・・・ルイジ・エンベルガー(太川陽介のルイ!ルイ!ではありません)ローマ型マンドリンの代表。ヴィナッチャとあわせて世界2大銘記といっていい。中部アルピノの生まれ。(1856~1943)非常に美しいボディラインと、研究され尽くした製作技術はマンドリン製作者のみならず音楽家の間でも高い評価を受けている。

ルドちゃん・・・・・エマヌエル・エジルド、19世紀から20世紀初頭の製作者。フランスのエンベルガーともいわれているが、大変美しいローマ型マンドリン。(まるでフランス人形のようです)アマチュアの間でも人気があります。

カラちゃん・・・・・ご存知の方は多いと思いますが、カラーチェですな。と言いましてもこの場合はラファエーレ・カラーチェ(1863~1934)。楽器製作だけでなく、作曲、演奏までやっちゃったと言うスーパーマンみたいな人だったんですねえ。カラーチェの家系で言えばこの人は3代目で現在のカラーチェは6代目に当たります。

ジェラちゃん・・・・(ねる!ねる!ジェラ!ジェラ!)ではありません。フランスの名器ですよ。マリア・シビッターロさんが使っていましたねえ。(CDもでておりました。)表面版が二重になっておりましてそれはそれは珍しい作りになっております。音も大変特徴がありましてまあるいフウセンダマのようですよ。現在日本ではマリオネット(マンドリンとポルトガルギターのデュエット)で使っています。

ペコちゃん・・・・・(ケーキ屋さんみたいー)パスクアーレ・ペコラーロです。ルイジ・エンベルガーの弟子として知られています。やはりローマ型の楽器です。この人もすばらしい製作者なんですけど1992年に亡くなっているんです。音の切れのよさでは天下一品。独奏をされる方にオススメなんです。この楽器はオールドとはいえませんね。

他にもいろいろあるんですけど全てはご紹介できません。(数え切れないくらいあります。)
オールドは一本一本性格が違います。同じ製作者でも違いますから選ばれるときは自分の音の好みをはっきりさせておくといいでしょうね。まあお見合いするようなもんですね。気に入るともっと楽器が可愛くなりますよ。

それでは皆さん、これからもとろけるような美しい音で音楽を楽しみましょ。ホッホッホッ!