19 ブォナペティート!

ボンジョルノ!(こんにちは)、ボナセーラ(こんばんは)、プロント(もしもし)、アリヴェデルチ(さようなら)
さて、これらはどこの言葉でしょうか。そうです、もうお分かりですね。イタリア語、ですね。
突然こんなこと書いてまたまたイグチは気が狂ったのかとお思いの方が多いかもしれませんが、あらかじめ申しておきますと、イグチはすでに気が狂っているようなものですので、これ以上はおかしくなりません。ご安心ください。

別にこれからイタリア語講座をしようというわけではありませんが、イタリア語はなんとなく気持ちが晴れやかになるんですね。言葉の色とでも言えばいいんでしょうか、とても明るい感じがするんです。その言葉をしゃべる人々の気質と言葉の色合いと言うのはやっぱり似ているんですね。
だってイタリア人はめちゃくちゃ明るいですから。意味はわからなくても喋っているのを聞いているだけでなんか楽しそうですよ。

そういう人々ですから食事するときなんかは一番ハッピーなんじゃないでしょうか。夜は遅くまで(午前2時ごろまでかな)大盛り上がりですからね。
ところで、イタリアでは夕食よりも昼食がメインって知ってましたか?「シエスタ」と言って彼らにはとても大切な時間なんです。お昼の12時を過ぎるとほとんどのお店のシャッターが閉まり、午後3時ごろまでお休みしちゃうんです。とても長いお昼休みで家に帰ってゆっくり昼食を食べるんですよ。まず日本では絶対に考えられません。

おいしい食事とワイン。たまりませんねえ。そして食事をテーブルに出してくれるときにこう言うんです。「ブォナペティート!」これはどういう意味かと言いますと、「どうぞ召し上がれ!」と言う意味なんです。どこに行っても言うんです。レストランで食事を運ぶウェイターやウェイトレスも言ってくれるんです。私はこの言葉が大好きです。これを言ってもらうだけでどんな食事でもすごく美味しく感じてしまうんです。(実際本当に美味しいんですけどね)

そして、サービス精神だけで言っているんじゃなくて生活の中の言葉だから温かみを感じるんです。日本語にもそんな言葉はありますよね。最近良く思うのですが、言葉って大事です。あの国会でも言った言わないで大揉めして大臣がクビになるんですから。(チョット脱線しましたが)
今回はマンドリンや楽器の話がぜんぜん出ておりませんが、ひょっとすると音と言葉も共通する点があるのかもしれません。何か心が和む温かい音とか、楽しくなる音ってあるじゃないですか。そう考えると音楽も私たちの生活の中に自然に入ってくるのかもしれませんね。

さあ、皆さんもとっても美味しい音をブォナペティート!!!