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第13巻 楽器は消耗品?


普段使っている楽器は消耗品だと思いますか?買って2年から3年くらいでしたらまだまだ新品同様って感じもしますね。でも中には30年以上経っているとか、80年、100年経っている物も有ります。
じゃあ消耗品とは言わないんではないかと思いきや、はっきり申し上げますが消耗品です。まあ形ある物はいずれ無くなると言えば全てそうなんですが、楽器も例外では有りません。人間と同じで楽器にも一生という物が有りまして、どの楽器がどんな一生を送るかは千差万別なんです。何が言いたいかと申しますといかに良い一生を送らせる事が出来るかというお話なんですねえ。「あー、この楽器は古くてもいいなあ」と思うのはその楽器がどのように弾かれて取り扱われてきたかという事なんです。そう、楽器は取扱い次第で良くも悪くもなるのです。
但し古ければ良い、長持ちすれば良いという物ではなく、いかに「良い状態」で持つ事が出来るかが大事なんですね。ところが楽器は消耗品と申しました様に、やはり時間が経つとくたびれてくるんですねえ。特に消耗の激しい部分が有りますのでちょっと書いておきますと

1、フレット
2、指板
3、駒(ブリッジ)
4、糸まくら(ナット)
5、テールピース
6、糸巻き、

えーっ!こんなに有るんですかという声が聞こえてきそうですが、そうなんです、こんなに有るんです。これらはいつか交換あるいは修理しなければならない物なんですねえ。よく弾けば弾くほど、練習すればするほど消耗していきます。
でも練習しないとうまくならないシー、練習すると消耗すシー、消耗させないためには練習しちゃだめだシー、練習しないともっと下手になるシー、ああーーっ、頭が変になるー!こうなっても心配は御無用。というか心配してもしょうがないです。(あんまりこんな事心配してる人いないと思いますけどね)これは全ての楽器に言える事ですし、適切な処置をする事でさらに良い状態にもなります。

これらに対して簡単に交換できない物が有ります。

1、表板
2、裏板
3、ヘッド
4、塗装(ニス)

これらは直接的に音に関係してきます。万が一修理、調整するときも慎重にならねばなりませんし、私もここに触れる修理は大変注意深くしますね。(それ以外が注意散漫な訳では有りません。一応)いわばこれらは楽器の心臓であり大動脈であり脳みそである訳です。(んー、ちょっと良く分からない説明になったかな)ですから取り扱いには気を使いましょうという事なんです。ここで最も注意する事は乾燥と湿気です。湿気させず乾燥し過ぎずというのが一番良いのですが、目安として湿度50%から60%程度が良いと思いますね。もう一度言いますが楽器は取扱い一つで良くもなり悪くもなります。どうか皆さん大事に扱ってあげて下さい。そうすればきっと応えてくれます。
それでは、どうか皆さんの楽器の一生が素晴らしい物になります様お祈りいたしております。アーメン。


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