ようこそ!絃楽器のイグチは、東京・代々木にあるマンドリン・ギターの専門店です。

(有) 絃楽器のイグチ

〒151-0053
東京都渋谷区代々木2-26-5 バロール代々木104

  TEL 03-3378-5357   FAX 03-3378-5358
  MAIL info@iguchi.main.jp
  WEB http://iguchi.main.jp/
 shop-i(物品販売) http://shop-i.mame2.net/







第14巻 コンサート本番のお話〜大学編〜


以前これと同じタイトルで高校編を書きましたが、今回は大学編です。別に私が大学の頃の話なんか聞きたくないと言う声がちらほら聞こえてきそうですが、めげずにじゃんじゃん書いちゃいます。私の大学のクラブでは、我々がいた当時は、本番の2週間前にパート合宿があり、各パートごとに合宿をして徹底的に練習しました。そこでパート内をきちっと揃えておいて、演奏会1週間前には全体合宿を行い、最終仕上げを行います。その時に技術顧問の先生(中野二郎先生)に聴いてもらいます。つまり、演奏会の1週間前が一番の山場と言っても良いですね。
全体合宿が終わるといよいよ本番です。しかし本番の日は高校時代とは違ってあまり緊張はしなかったですね。結構リラックスしていたと思います。(余裕やんけ!)気負いが無い方がかえって力が発揮できると思いますね。リハーサルでは注意点をチェック。客席ではどのように聴こえているかも確認します。普段練習している時とは随分違いますから皆さんも注意しましょう。(言われんでも分かってるわい!)
楽器や弦のコンディションションも要注意です。楽器のコンディションはその場ですぐに変わる事は有りませんので何日も前から気を配りながら(場合によっては楽器屋に持っていき)調子を上げていきます。弦の調子が悪ければその場ですぐに張り替え。たまに不良弦が有りますからね。
さて、準備を整えていざ本番です。楽屋でチューニングした後は楽器には触りませんが、ステージに出た後で再確認します。ステージ場は照明などで温度が違う場合が多いですからこれは必要ですね。(そんなん、とっくの昔からやっとるわい!)曲が始まる前には気持ちを集中させます。(当たり前やろが!)私は今でもそうなんですが、曲の一番最初の音をとても大事にしたいと思っています。それが自分にとっての演奏の出来不出来に繋がると思うからです。最初の音が大事に出来ないと最後まで調子が上がらない事も有りますので、特に集中して弾くように心掛けています。(ちょっと気にし過ぎちゃうけ?)
演奏会は1部、2部、3部と有りまして、それぞれの間に10分から15分の休憩が有りました。(また当たり前の事言うとる)最後の3部は演奏会の最も大きな山場です。実はその直前の休憩時間に舞台裏ではお酒を一気飲みをし、「うおーっ」って感じでステージに飛び出していったんです。(ほんまに飛び出したんやろな!!)これはクラブの低音パート(セロ、ローネ、ベース、プラスなぜか指揮者)の恒例になっていました。そうすると体がほんのり熱くなり、私の場合は集中力も増したように思います。そんな勢いを持って演奏会はフィナーレを迎えます。今から思えば若かったなと思うのですが(今はおっさんやからな)当時はとても真剣に、ひた向きに取り組んでいました。あんな時代はもう2度と来ないと思いますが、音楽に対する情熱は持ち続けたいですね。(最後にチョットだけええこというやないけ)


追伸・・・書いていてちょっと恥ずかしかったんですが、「まあええやろ」と思って・・・。低音パートの先輩、後輩諸氏に感謝します。( )内は先輩後輩の心の声でした。


←1つ前の雑談へ戻る
次の雑談へ進む→


雑談リストへ戻る



Copyright (C) IGUCHI All rights reserved