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第28巻 指もお疲れ?

私が若い頃(今も若い?)はスポーツでは「努力と根性」が一番大事という風潮がありました。所謂「スポコン」というやつですね。こんな言葉はもう流行らないけど、今でも似たようなことをやっているのかもしれません。でも最近では科学的に分析してどのようにすれば効率よく出来るか、というデータがトレーニングをするにあたって一番重要になってきているみたいです。
さて、スポーツと楽器演奏(ギターやマンドリン)とは違うというのは当たり前のことでありますが、あえて共通していることを挙げますと、どちらも「人間がすること」であり、もっと言うと「人間の体の全部あるいは一部を使うこと」であります。で、その一部というのを具体的に言いますと指なわけです。さらに細かく言いますと、左指で弦を押さえる、右指は弦をはじく、あるいはピックを持って弦をはじくという作業をしています。
その作業というのは弦の張力に抵抗することであります。つまり弦の力をもろに指で受け止めるということです。普段はあまり(ぜんぜん)気にしていないと思いますが、指にもそれぞれ骨、筋肉があります。「あーっ、肩こったなあ」と言うことはあっても「あーっ、今日は左手薬指がこってるなあ」と言う人はまずいないと思います。と言いよりも、そういうことを意識していないと思います。
皆さんは野球を見られますか?ピッチャーを見てみると登板を終えた後に、肩に何か入っており膨らんでおります。それは何かと言いますと氷で冷やしているのです。所謂アイシングというやつです。アイシングは私が高校生の頃には、まず、なかったのですが、今では高校野球でも当たり前となっております。一通り冷やした後に徐々に温めていき、再び投げられるように肩を作ってゆくのです。
楽器を弾いた後(特に長時間の練習後)などはあまり意識はしていないのですが、指も疲れているのかもしれません。その一つの証拠とでも言いましょうか、腱鞘炎というものを聞いたことがあると思いますが、まさにこれは指の疲労、使いすぎが原因になる場合が非常に多いのです。ひどくなると直らないこともあるようです。私も過去になりかけたことがありましたが、その時はカバンも持てないほど痛くて大変でした。そうならないために、やはり弾いた後のケアは必要だと思いますが、皆さんはどう思われますか?では、私がお勧めしたいケアと言うのをちょっと書いて見ましょう。

1、 弾いた後冷たい水に手を浸す。
2、 ぬるま湯を用意して手を浸して指を1本ずつ軽くゆっくり揉む。

これで絶対と言うものではありませんが、まあ、とにかく放ったらかしにしておくことは一番良くないので、今までよりちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。
ピッチャーのアイシングは肩で起こっていますが、私たちの指でも、程度は違えども、実は同じことが起こっていると考えるのは自然なことだと思います。
と言うことで、久しぶりにイグチの提案でした。


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