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第59巻 加湿か除湿か…  

近年の気候はおかしい・・・。そうお思いの方は多いと思います。確かに季節感がなくなってきています。特に、春、秋が非常に短く、いや、むしろ無いといっても過言ではありません。異常気象と言いますが、これが通常気象になってきていると言う実感があります。

さて、ここでお話するのは気候のことではありません。これだけ激しいお天気なので少なからず楽器にも影響があります。そのキーワードは「湿度」です。私はこの湿度管理が難しくなってきていると感じています。

夏の暑さと湿度は嫌というほどご存知かと思いますが、そんな時皆さんはどのよう
にされていますか?逆に冬の乾燥している時には?ここでは、除湿と加湿に分けて書いてみましょう。(弦楽器全般に言えることではありますが、ここではマンドリン、ギターを想定して書きます)

除湿について

人にとって快適な湿度はといいますと、50%〜60%くらいですね。で、60%を超えると、なんかムワッとした空気が重いような感覚になります。70%を超えると少し動くだけでジワッと汗をかきます。80%超えると何もしなくても頬を汗が伝います。
では、楽器はどうなんでしょう。実は楽器も人と同じくらいの湿度を好むのです。従って、50%〜60%の湿度の所で保管するのが好ましいのです。具体的対策はといいますと、湿度が上がるのは夏なのでエアコンの冷房が良いです。室内は適度な湿度になりますので、人にとっても楽器にとっても快適ということです。人が感じる不快感と言うのは温度ではなく、湿度が大きいよいうです。他の手段として、シリカゲルの入った除湿剤をケースに入れるのは有効かと思いますが、これは3ヶ月程度で効き目がなくなりますので、入れっぱなしにしても意味がありません。

  加湿について

秋になると空気が乾燥してお肌が突っ張ってきますよね。空気中の湿度が低くなり手もガサガサになります。夜になると更に湿度が下がり、30%を切る時もあります。勿論、これは地域差もありますが、総じて秋、冬は湿度が下がります。
そのような時の具体策は加湿器を使って湿度を上げてください。湿度が低いと楽器に重篤な故障を来たす場合があります。楽器が壊れるのは冬場が多いのです。ほかの手段は、楽器専用加湿器がいくつかありますのでこれをケース内、あるいは楽器に装着してみてください。ただし、これも効能には期限があります。

総合的に見て

絶対に壊れない故障しない楽器というのは残念ながらありません。しかし、やはり壊れたり故障するのは嫌ですよね。できるだけ良い状態で楽器を保持したいわけですが、前述しましたが、楽器が故障するのは冬場が多いのです。これは、夏場に湿度の高いところに置いていたり、汗などが楽器に付着しても拭き取らずにそのままにしておくと、木で出来ているものですから水分を吸ってしまうのです。そして、いっぱい吸った水分が秋以降になって一気に抜けてしまいます。その時に木が一気に縮んでしまい障害が出やすくさせてしまいます。

そうならないためにも、先ずは夏場の湿度対策をしっかりやる事が大切かと考えます。何かわからないことがありましたら、何なりとイグチまでお問合せください。




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