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第8巻 「もう中古なんて言わせないわ!」


マンドリンもギターには色々なメーカーがあります。それぞれに特徴や個性があります。しかしそれと同時に「いつ作ったか」によってもまた楽器の個性は変わってくるんですよね。前者が横の広がりとすれば、後者は奥行きの深さでしょうか。その奥行きについてちょっとお話しましょう。

マンドリンの場合、戦前に製作されたものを総じてオールドマンドリンと言います。大体1890年代から1930年代が多いですね。オールドギターの場合は、もう少し古い時代のものになります。(トルレスモデルといわれる物ですね)
さて、新作の楽器はなんていうでしょうか。これは「新作」なんですねえ。(そのままやないか!)ちなみに「おNew」とは言いませんからね。

それでは、ここからが問題。戦後1950年ぐらいから1970年代ぐらいのもの(年代は特定できませんが)を皆さんどう言いますか。まあギターでもマンドリンでもいわゆる銘器に関してはヴィンテージ物などと言う言い方もありますが、その場合あえて器種を限定しておりません。なんか宙ぶらりんと言いますか、置き去りになっていると言いますか、そんな感じなんですよね。
ただ、ギターの場合はこの年代と言うのはいい楽器が目白押しだったんです。ですから、現在のギターの最高峰と言われる楽器はこの時代のものが多いですね。従ってステータスも高いと言えます。ですから呼び方がどうのこうのといわなくてもすんでるのかもしれませんね。
ところが、マンドリンの場合はどうでしょう。私の知る所では、ほとんどの方が「中古」と言いますね。おそらくイメージの問題だと思いますが、どうもこの言葉には、「使い古し」「おさがり」と言ったあまり嬉しくない意味合いがあるように思うんです。ところが、対象になっているのは楽器、しかも木で作った楽器です。マンドリンの場合、30年ぐらい経ったものはけっこう良いと思います。(もちろん物や保管によりますが)楽器として熟成されてきているんですね。ですから皆さん、この時代のものをお持ちの方はもう一度ご自分の楽器を見て下さい。ひょっとすると良い・・・かもしれませんよ。

ところで、私に一つ提案があるんです。この時代のものを「モダン」と呼びませんか?バイオリンはすでにそういう位置づけがされて、そのように呼ばれているんですよね。
「オールドマンドリン」「モダンマンドリン」「おNewマンドリン?」
いいと思いませんか!


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