11 ピックのお話

マンドリンを弾くのに必要不可欠な物と言えばピックです。
ピックとは「爪」を意味していますが、皆さんはどんなピックを使っておられますでしょうか?

マンドリンの場合もっともポピュラーなのは、やはりべっ甲のピックでしょう。これは昔も今も変わらず多くの人が使っていますね。ただ大きさや形は時代や地域によって多少異なっていたようです。現在はやや細長いハート型の物が主ですが、昔はエンピツの様に細長い物や円形の物まであった様です。私は使った事はありませんが。

皆さんすでにご存知だとは思いますが、べっ甲はワシントン条約により規制が厳しくなり、今では数を確保しづらくなっております。(値段も高いですしね、私の努力不足?スミマセン)べっ甲以外の材料としては、プラスチックやセルロイドなどのピックも多く使われるようになりました。これも大きさや厚さは物によってまちまちですので買うときは良く確かめましょう。ちなみにドイツではゴムのピックもあるんですよ。

さて楽器を弾く時、人にはいわゆる「癖」と言うものがありますよね。それによって使うピックも多少異なってくると思うのですが、初心者の方は総じてやわらかめのピックから使われると良いです。そしてだんだん硬い物にしていってもいいですし、そのままでも良いと思います。プラスチックやセルロイドにも色々な種類がありますので自分に合った物を選びましょう。

ところで楽器を弾いていると当然ピックが削れてきますね。ピックの削れ方でどんな弾き方をしているかが分かるんですよ。弦とピックは垂直に当たっていないときれいな音やはっきりした音は出ません。弦にきちっとピックが当たっていると、ピックの先を爪切りで切ったようになり、ピックの先だけが「富士山」のようになります。
もし斜めに削れていたり、丸く削れていたりする場合はもう一度ピックの当たる部分をチェックしてみましょう。しっかりしたピッキングが出来る事で美しい音、大きな音、小さな音が出しやすくなると思います。

それでは皆さん、ピックを持ってー!ダウンアップ、ダウンアップ…