41 選ぶということ

皆さんは街で買い物をするときに、どんな風に買いますでしょうか。普通、目的や品物買いたいものが決まっていれば、何を選ぶかは比較的簡単であります。

しかし、ここではあえて「楽器を買う」ということについてお話をしてみましょう。私のお店ではご存知のとおりマンドリンとギターを取り扱っておりますが、楽器というのは所謂「生活必需品」という位置づけではなく、嗜好性の高いものとして認識されています。(違う意味で必需品ということは言えますが)
したがって、良い悪い、好き嫌いがとても重要になると思います。そのことを買う人がどのようにして認識すればよいのでしょうか。

重要なのは「選ぶ機会」だと思いますが、では、楽器を選ぶときはどのようにすればよいのでしょうか。楽器を見比べる時、私としてはできれば同時に数種類のものを見ることをお勧めしたいと思います。もしそうではなく、例えば今日はこれ、来週はこれといった具合に時間差をつけてそれぞれの楽器を見ると、音の記憶というのは意外といいかげんなものなので、かえって違いが判らなくなってしまうことが多いと思います。
同時に複数を見た上でその第一印象をしっかり耳に憶えさせるということで、自分の好みがわかるようになってくると思います。これは楽器経験者であるかないかにかかわらず、そうではないかと思います。

ここで楽器を選ぶときのポイントを書きあげて見ましょう。

1 購入する予算を決める。
2 予算に近い楽器で、違う製作者のものを複数本同時に見る。
3 低音部から高音部まで同じポイントで音を出してみる。
4 音の違いがわかったら自分の好みを絞り込む。
5 デザイン、楽器の色なども良く見ておく。

上記のようなポイントで楽器を見ると、より自分の好みの楽器選びが出来ると思いますよ。
イグチでは出来るだけ複数の楽器を揃えて見ていただけるように努力しております。ご興味のある方はぜひ一度見に来てください。