5 イタリアについて(3)

さて、今日はその3「イタリアの関東VS関西?」

イタリアといえば皆さんご存知のとおり、長靴の形をした半島で南北に長い国なのですが、よく考えれば日本も南北に長いんですよね。イタリア人の気質というのは、北と南とでは随分違うような気がします。言葉のニュアンスも違います。さしずめ日本の関東と関西といった感じでしょうか。

イタリアにおける関東VS関西。どこがどう違うのかといいますと、まず言葉の発音。北に比べて南はやたらに巻き舌なんですな。北はサラッと言うのに対して、南は語尾をやたら引きずるんです。

ある時、ナポリへ向かう電車の中で見ず知らずの男女と同じ席に座りました。約3時間もの間しゃべりまくりでしたわ。まあそら、よう喋るの何の。やっぱり巻き舌ですわ。サッカーの話でエライ盛り上がりましてなあ。ほんでもって私が隣に座った姉ちゃんに「今晩いっしょに遊べへんかー」ってなこと言いますと、ケタケタ笑うてOKしてくれました。(でも何にもありませんでした、念の為)こんな風に、南の人は明るいと言うか、おおざっぱと言うか、おおらかと言うか・・まあそんな感じですな。

あと南北の差といえば、道路を見れば分かります。ヨーロッパは全般的に路上駐車が多いんですが、イタリアは特に多いんです。その中でも南部ナポリなんかもうむちゃくちゃですわ。がたがたの車がそこいら中に駐車してあります。まるで大阪。(但し大阪ではあんまりがたがたの車はありませんが。)違法駐車のオンパレードやー。そしてやはり南の人は北の人たちを意識してるみたいです。関西人と関東人、阪神と巨人みたいなもんでしょうかねえ?

北といえばミラノのようなオシャレでファッショナブルな街並。ヴェネチアのように優雅でロマンチックな街。バイオリン製作で有名なクレモナ。などなど、なにかセンスを感じます。日本で言えば東京や横浜といったところでしょうか。言葉でも割とサラッと言うんですが、ちょっと気取った感じがありますね。(東京もそんな感じ?)でもセンスのよさは天下一品。「やっぱダセーのはいやだよね。」そしてイタリア経済を支えてるのは北部だもんな。

さて、あなたはどちらがお好きですか。あっ、そう言えば、マンドリンって南部ナポリが発祥の楽器でしたね…それではまた。さようならー。